- れお: 応ッ! 近くば寄りて目にも見よ、遠からん者は音に聞け!
- なっち: あっはっは。ちょっともー、唐突に笑いとりにくるのやめてよいいかげん(笑)。
- れお: さらに隔たれば文字に読め!
- なっち: はい。
- れお: ヤァヤァ我こそはコンビニで買ったハーゲンダッツの付属スプーンがプラスチックで激怒丸!
- なっち: はい。
- れお: あれする店員イラつかん?
- なっち: いやまぁわかるけど! わかるけど、その主張が自己紹介の代わりになると思ったら大間違いだぞそれは!
- れお: ハーゲンダッツの付属スプーンは木製じゃないといけないと定める法律はまだですか?
- なっち: まだです。はい、というわけで今回も始めますと。わたくしなっちと…。
- れお: れおです。
- なっち: そこはなんのひねりもねぇ名乗り出をするんだな。
- れお: いやぁどうですか、ひさしぶりじゃないですか?
- なっち: ね。わりとれおと頻繁に会ってはいるけど、わたしがこの企画に参加するのはひさしぶりだよね。
- れお: もはやなっちとしかやってないからね、このインスタント座談会。
- なっち: あっ、ホント?笑 光栄なような、グズグズなような。
- れお: このインスタント座談会は、高校来の友人である「れお」と「なっち」が無計画なトークをお送りするだけのぐだぐだチャットになりつつある対談ウェブラジオです。
- なっち: 1966カルテットの話するって言ってたけど、まぁわたしの予想だけど脱線のにおいがする。
- れお: まぁ散々に脱線するもんね俺ら。いやでも、なっちとで言えばアレはすごかったね、おばけ屋敷。
- なっち: 去年の8月だわそのはなし!笑 むかしすぎるわ!笑
- れお: 俺さ、いまでもコレなっちと話すと笑うんだけど、たぶんあのおばけ屋敷で俺らほどのインパクト残した客って、そうそういない。
- なっち: そうそういないね! だってアレけっこう有名なおばけ屋敷でさ、ウチら35℃の炎天下で1時間くらい並んで入ったじゃん?
- れお: まぁ入ったというよりは、入るまでに壮絶にイレギュラーな展開を挟んだわけだけど。
- なっち: そうそう笑。「あっついねー」って言いながら並んでさ、「でも中に入ったら肝冷えるから大丈夫だよ」って言ってたのよね。
- れお: でさ、外に並んでてもけっこうおばけ屋敷の中から悲鳴が聞こえるわけですよ。「キャー」とか「イヤァー」とか。
- なっち: そんでさ、待ってるほうとしても気持ちがゾッとするじゃんね?
- れお: まぁなっちに関しては知らないけどさ、俺はまず超絶的にビビりなのよ。
- なっち: うん。えっ、でもわたしも同レベルのビビりだよ? おばけ屋敷とか超キライだもん。
- れお: 俺も大っ嫌い! おばけ屋敷とかホラー映画とか超イヤ!
- なっち: あっはっは笑。じゃあなんでウチら二人しておばけ屋敷に入ろうとしたんだよっていう。
- れお: なんか、なっちといると高校ノリが発動するからそういう気分になるのかも。
- なっち: あーわかる! ゲテモノ食いとかやるもんね、仮にいまも高校のノリで生活してたら。
- れお: そう、まぁまぁ話をおばけ屋敷にもどすけどさ、1時間ばかり並んでわりともう終盤よ。あとちょっとで「さぁ、おばけ屋敷に入るぞ」っていうところ。
- なっち: そう。もう入場料も払ってさ。あと説明も受けたよね? 水晶のカケラを取ってくるやつ。
- れお: そうそう。お化け屋敷を最後まで進んで、水晶玉のカケラみたいなのを取って、帰ってきてくださいみたいなコンセプトがあったんだよね。
- なっち: 大人2人お願いします〜って言ってお金払って、その水晶の説明を受けて、いざ行こう!ってときよね。
- れお: そう、俺となっちが二人して「なんか気分悪くない?」「うん、お腹とか痛い」って。笑""
- なっち: 入口まで案内するスタッフのひともまぁテンパったんだろうね。「暑くないですか?」「お水、お持ちしましょうか?」って熱中症を心配して駆けつけてくれて。
- れお: しかもそのスタッフのひとの顔、半分がガイコツでもう半分にナイフ刺さってたよね。
- なっち: うん。風貌のわりに機転が利いてやさしいっていう笑。
- れお: で、とりあえず後ろに並んでたカップルに「先どうぞ」ってゆずる我々。
- なっち: なさけないよね〜20代半ばの男女がおばけ屋敷にビビるの巻。
- れお: そのあと奥からフツウのきれいなお姉さんが出てきて、「よかったら私が同行して中を案内しましょうか?」と言われる始末。
- なっち: いま思えば超ウケる。
- れお: でもなんか知んないけど俺ら「はい、お願いします!」って即答したな。
- なっち: だって怖かったんだもん!
- れお: まだおばけ屋敷の中に入るまえなのにな。
- なっち: 怖いもんは怖いんだもん!
- れお: でもわかるわ〜。俺も正直気分悪かったし。
- なっち: おまえは男なんだからそこはしっかりしてほしかったな。女のわたしとしては。
- れお: でもさ、逆に俺が「やれやれ、しかたないなぁナツキは。ほら、俺の腕つかんでついてきな」って言ったら、それはそれでキモくない?
- なっち: 吐き気する。
- れお: そんなにか。
- なっち: でもウチらはたしかにこのなさけなさが似合う気がする。
- れお: しかもさ、そのお姉さんと三人でおばけ屋敷のなかに入って、1分くらいしたら軽く物音したじゃん。
- なっち: した! わたし「怖い怖い怖い」って言ってた。
- れお: いや俺も「待って待って待って心の準備」って思ってたんだけどさ。
- なっち: お姉さんに「お客さま、大丈夫です。まだ怖いポイントじゃありません」って言われて。
- れお: 安心したぁ。
- なっち: お姉さん「このさきに首吊り人形がありますのでご注意ください」とか「つぎの部屋で包帯人間が出ますけど中身ふつうの人間なのでご安心ください」とか、もう完全に案内してくれてたよね。
- れお: 俺ら「へぇ〜」「わぁこれか」「おぉおぉ出た出た」みたいなリアクションでね。
- なっち: おばけたちには悪いことしたね、なんだか。
- れお: あげくの果てに水晶のカケラね。
- なっち: あっはっは! そうそう、「あそこに水晶のカケラがありますので私が取ってきますね」ってお姉さんが取ってっきてくれたんだよね笑。
- れお: ミッションクリアしたの、お姉さん。
- なっち: ウチらそれ持って帰るだけっていう。
- れお: いやぁ、夏だったね。
- なっち: そんなに夏だったか⁉︎ わたしとりたてて“夏”感は感じなかったわ。
- れお: なによりおもしろいのは俺その翌日から周期性四肢麻痺っていう神経の病気にかかって手足の筋肉が動かなくなるっていうね。
- なっち: あっそうよね。たいへんだったのよね、いまはお加減だいじょぶなの?
- れお: うん、いまは。
- なっち: よかったぁ。「まるで車いす生活みたいだ」って言ってたもんね。
- れお: 点滴を2時間されるのがまぁ苦痛でね。俺さほら注射とか苦手だから。
- なっち: うわー2時間はわたしでもつらいわ。れおって献血もダメなくらい注射苦手よね。
- れお: 異物が自分の体に混入されて、なおかつなにかを採取されたり注入されたりだなんて気味わるくてね。子どもみたいだけど。
- なっち: ピアスもダメなんだっけ?
- れお: 無理無理。あれも言ってしまえば異物混入やろ?
- なっち: そこまで言うほどか? まぁ体質とか性格とかによるのかもね。
- れお: なんなら入院中の採血とかマジで地獄で嵐が吹くような生活だったよ。
- なっち: あっ、そうか入院もしたのよね⁉︎ わたし全然知らなくてさぁ〜。言ってくれればお見舞いくらい行ったのに。
- れお: なっち、いそがしそうだったからね。別れた彼氏の写真削除とかで。
- なっち: 絞め殺すぞワレ。
- れお: ごめんなさい。
- なっち: まぁ心配かけまいとしてくれたわけでしょ? にしても入院ってツラそうだね〜。れおって好き嫌い多いから病人食イヤそう〜。
- れお: ほぼコンビニで補填してたよ。
- なっち: あー、大学病院ってコンビニとかもふつうだよね。
- れお: そうだけど、猛烈だよね、おにぎり争い。
- なっち: あっはは。そっか、病棟のひと、こぞってそこのコンビニ行くんだ?
- れお: そう。
- なっち: 倍率たかそー。
- れお: それにしても一週間とはいえ俺のドラえもんライフを見事に中断させたね、あの入院は。
- なっち: なに、ドラえもんライフって?
- れお: TSUTAYAからさ、「9月はDVDが半額でレンタルできますよ」みたいなハガキ来てたんだよ。
- なっち: あっ、それでドラえもんの映画をレンタルしまくるつもりだったんだ?
- れお: いやまぁ入院までに20作以上は観たけどね。
- なっち: 観たんかい。
- れお: 観たさ。半額期間がね、三回スタンプためると10月まで延長になるのよ。
- なっち: スタンプはたまったの?
- れお: わりと5日くらいにはたまってた。
- なっち: どんだけTSUTAYAに通ったんだ。
- れお: まぁ退院後に残りの映画ドラえもん観ましたけどね。
- なっち: 観れたんだ! よかったね!
- れお: なっちが勧めてくれた『サマータイムマシンブルース』も観たよ。
- なっち: あっ、ほんとう⁉︎ どうだった⁉︎
- れお: つぎ会ったらそのとき話すよ。
- なっち: ははは、出た出た感想が長い癖。あ、わたしもねー、地上波で『STAND BY ME ドラえもん』観たよ。言ってなかったっけ?
- れお: 『STAND BY ME ドラえもん』なんてもう俺DVD買って何度も観てるし。
- なっち: わたし初めてでさー。CGめっちゃキレイだね。れおの言ったとおり、ドラえもんの鈴に口元が写りこむ描写とか、カーテンや水の躍動感とか、ドラえもんのずんぐりむっくり感とか、こんなにCGでできるんだー、って。
- れお: でしょ? ツッコミどころも多少あるけど、ドラえもん愛が感じられるいい映画だった。
- なっち: 出木杉くんとジャイ子もねー、れおの視点を踏まえて観てみると「なるほどねぇ〜」って思ったよ。
- れお: あ、やっぱり? のび太の将来にあの二人は外せないんだよ。映画には出てこないけど、『のび太の恐竜』の初期シナリオには出木杉くんの名前もあったそうだし。
- なっち: へぇー! たしかに出木杉くんって冒頭にたまにでてくるイメージしかなかったもんな。天体望遠鏡とか持っててませた小学生だなと思ってたような。完璧な男前って感じ。
- れお: まぁその1966カルテットで思い出したんだけどさー。
- なっち: ぜーんぜん1966カルテットの流れできてなかったね! あはは。もういいかげん1966カルテットの話がしたい、と?
- れお: したいよねー、やっぱ。なっちは聴いたんでしょ?
- なっち: 聴いた! れお待望の「イン・マイ・ライフ」入っててよかったね! もうこれで満足でしょぉ。
- れお: 「アイ・アム・ザ・ウォルラス」がカバーされたらもう言うことないね。
- なっち: あんのかよ、まだ要望。
- れお: たぶん『HELP!』のとき「ハロー・グッバイ」とならべて収録する案もあったと思うんだけど、「サージェント・ペパーズ〜」と曲調が似てるからカットされたんだと思うんだよな。
- なっち: そんな内部事情まで探んなや。
- れお: まぁだから待っただけあって感慨深いよね。
- なっち: 解説のひともれおと同じこと書いてたよね。「もっと早く取り上げてもよかった」って。
- れお: まぁ有名な曲だからね。むかし立ち読みした洋楽雑誌で「ファンが選ぶビートルズの名曲」第1位だったし。
- なっち: へぇ! マジかー、「レット・イット・ビー」とかじゃないんだ。
- れお: うん。あと「デイ・トリッパー」のあの一発でキマるカッコよさも、チェロで見事な再現だったね。
- なっち: おーおー、深く聴いてるね!
- れお: これでもデビューアルバムから1966カルテット聴いてますからね。
- なっち: わたしはれおに教えてもらってからだからねぇ。
- れお: でもなっちはビートルズにもともと興味もあったおかげですんなり好きになってくれたね。
- なっち: まぁね。いやでもそれにしてもさー、1966カルテットって最初に聞いたとき、3969Quartetとの関連性を確実に疑うよね。
- れお: あはっ、まぁちょっと似てるもんね。笑""
- なっち: アレやっぱ関係はないんだね。
- れお: ぜーんぜんないね。笑"" いや俺もう3969Quartetの名前が懐かしすぎて。笑""
- なっち: ウッドベース弾くリーゼント頭のひとはメンバーにはいないんだね。
- れお: いないいない。ギャラガ・ナイーノもメンバーにはいない。
- なっち: やっぱいないんだね笑。中二病こじらせて包帯ぐるぐる巻きにしたギタリスト出てこない?
- れお: 出てこない出てこない。MCでスベらないよ、とくにMCではスベらない。
- なっち: あ〜、MCでスベってたらけっこう厄介だからね笑。
- れお: でもこのはなしさぁ、おもしろいの俺らだけじゃね?
- なっち: まぁ高校のときのトピックだもんね。あったよねー、3969Quartetと書いてサンキューロック・カルテットって読むバンド。
- れお: あっはっは懐かしい。笑"" Thank You Rockとかけてるんだよな。
- なっち: リーゼント頭の先輩がウッドベース弾きながらメロイックであおるバンドでさぁ。
- れお: そう。あとイベントに呼ばれてもギャラがほぼもらえなかったからって、オアシスのリアムとノエルのギャラガー姓をもじって「ギャラガ・ナイーノ」って名乗る内野先輩ね。
- なっち: いたねー、内野先輩! うはっ、めっちゃ懐かしい笑。内野先輩ってしかもナイノじゃなくてウチノって本名でさ。
- れお: そのへんのデフォルメはなんとなくロカビリーっぽくて好きだったけどね俺。
- なっち: でもさ、言ってみれば1966カルテットよりも3969Quartetのほうがデビューは先だよね。
- れお: 3969Quartetってデビューしてたの⁉︎ え、俺知らないんだけど。
- なっち: してたじゃん、ウチらの高校内では。
- れお: あっ、いやまぁ高校内ではね。CD配ってたもんね。
- なっち: まぁ1966カルテットのほうがデビュー規模としては月とすっぽん級にデカいけどね。
- れお: いや当然だろ。笑"" 全国流通と田舎の高校生バンド比べちゃダメだわ。
- なっち: 3969Quartetの先輩がたはいまなにしてるんだろうね。
- れお: ま、進学からの就職だよね。学校柄的には。
- なっち: いやぁでもれおのバンドも文化祭で観たかったよ、わたしは。
- れお: おまえはエルフィッツとかに観に来てくれてたじゃん。
- なっち: いやまぁそうだけどさ。客層的に見て、ウチらの母校の生徒がれおのバンドを生で観たらって考えると惜しいなって思うわけよ。
- れお: あー。いやわかるよ? ウチらの高校の文化祭にでてたバンドってさ、あんまり楽器が上手いひとでてなかったもんね。で、かたや俺のバンドはメンバーが他校だったからでれなくてさ。
- なっち: そうそう。わたしは一年生のとき文化祭で初めてバンド演奏ってのを生で観て、ウワァ!って衝撃をまず受けるじゃん?
- れお: まぁ先輩に一人ギターの上手いひといたしね。オアシスとかやってたよね。
- なっち: でさ、二年の冬よ。れおが学校来なくなって、やぁどれどれ、どんなもんかなと、れおのバンドのライブに招待してもらって、そこでまたウワワァ!だよね。
- れお: まぁウチは技術的にギターとボーカルが突出してたからね。ドラムもツーバスで迫力あったし。
- なっち: でも曲かいてたのれおでしょ?
- れお: まぁ。アレンジはみんなだけど、主メロと歌詞は俺だったね。
- なっち: 一年の文化祭で観たあのバンドはどこの幼稚園のお遊戯会だ?って思えるくらいれおのバンドは上手かった!
- れお: 3969Quartetに謝れよ。照れるわ。うれしいけど。
- なっち: サンキューロックさんは別腹よ。でもとにかく意外とれおってそんな才気あるんだぁって見直したよ。
- れお: 学校では冴えない不登校児でしたけどね。
- なっち: だからこそよ! あのヘタクソな文化祭バンドにれおのバンド観せてやりたかったぁ。悔しいねしかし、他校の生徒はバンド出演できないって校則。対バンしてたれおの友達バンドとかもレベル高かったしね。
- れお: あー、ルムイナとかサイビーとか?
- なっち: そうそうそう懐かしい! ルーム・イナフとサイレント・ビーチ。あとねー、ラフレシアも好きだった。物販でCD買ったもん。
- れお: ラフレシアのランちゃんはウチのバンドのサポートピアノやってくれてたしね。
- なっち: そう、ランちゃんホント可愛かったぁ。同い年としてすごい憧れたぁ。
- れお: ファッションがね、もうセンス良かったよねランちゃんは。
- なっち: そうなの! わたしさ、対バンの打ち上げでれおに連れられてランちゃんにあいさつして、どこの店で洋服買ってるのか訊いたしね!
- れお: めっちゃ訊いてたな、アフター・クリスマス・パーティのイベントの打ち上げで。俺もめっちゃ憶えてる。
- なっち: なんかさ、わたしけっこう洋服のブランドとかを調べて買ったりするけど、なんかの拍子で冷めちゃって見限るときあるのよね。
- れお: あー、あるある。俺も気に入ったブランドとか何個かあつめて、ある日とつぜん「これじゃなくてもよくね?」ってなるもん。
- なっち: そうよね⁉︎ でもさ、わたしこれ高校のときからなんだけど、「ランちゃんが着てる服だから」って理由でかろうじてつなぎとめるブランド力がときどき発生するの。
- れお: わかる、それすぅ〜げぇわかる。俺もさ、かなり使い込んだモノとかでも、愛着なんてぜんぜん手放していいのに、「あのひとも使ってるし」って思うとまた使い続けよって考えられるわ。
- なっち: だってれおのメガネってGLAYでしょ? そういうの大事だと思うんだよねー。
- れお: そうそうGLAYのJIROさんがプロデュースしたメガネかけてて、あるタイミングで浮気が差しても「でもこれJIROさんのだよ?」って頭の上で天使が悪魔に勝つ。
- なっち: あるよねー、そういう葛藤で天使に加担する瞬間的なブランド力。
- れお: だって俺なんか海も行かないし運転もしないのになぜかサングラス持ってるもん。好きなミュージシャンがプロデュースしたブランドの。
- なっち: マジかよ笑。でもわたしもあるなぁ、好きなアーティストとかのさ、アーティストブックみたいなのあるじゃん?
- れお: よく売ってるよね。密着、まるごと一冊!みたいな。
- なっち: そうそう、それでさ、好きな芸能人とかのアクセサリー知って、おなじのを買いに行くときある。
- れお: めっちゃわかる、すげぇわかる。それって飽きても捨てないよね。
- なっち: 捨てない。捨てれない。
- れお: たまにさ、有名人がかけてるメガネとか、愛用のアクセサリーブランドとかを紹介するサイトとか、見つけるとつい読んじゃう。
- なっち: わたしも読む。えてして買えない額のモノが多いけど。
- れお: だよねー。芸能人御用達ってやっぱ高いよね。
- なっち: 日本人ならまだいいけどさ、ハリウッドスターとかになると、四万は覚悟しないといけないよね。
- れお: 俺、自分の好きなところのひとつに「海外セレブに疎い」ところがある。
- なっち: あー、それいいよ。それでいいよ、それがいいよ。海外セレブとおなじのなんて買えないもん。まぁわたしアン・ハサウェイとおなじサングラス持ってるけど、もったいなくて使えないってとこもあるし。
- れお: そうとうだな。笑”"
- なっち: れおもまだあるでしょ、そういう芸能人ブランド力で買ったモノ?
- れお: プエルタ・デル・ソルのシルバーはGLAYのHISASHIさんが好きだって聞いてホームページみたけど買えない額だった。
- なっち: シルバーだったらわたしLiSAちゃんが着けてるジャスティン・デイヴィスのが欲しい。
- れお: JDはあきらかに高いよね⁉︎ いやじつは俺もJD欲しくてネットで検索したけど値段みてやめたもん。
- なっち: あれメンズ少ないしね。わたしもなー、ちょい我慢できるなら買うんだけど、我慢できないから(笑)。
- れお: てか5万以上の買いものは3ヶ月計画だよ。思いつきじゃ払えない。
- なっち: だよねー。旅行や焼肉といっしょじゃない? 3ヶ月まえから旅程やプランや宿泊施設の予約とかして、3ヶ月後にドバッと使うもんね。
- れお: 焼肉もそうだよな。一週間まえから「焼肉、焼肉!」ってたのしみにしながら過ごしたい。ポッと出の思いつきじゃ行けない。
- なっち: そうそうそう。逆にさ、なんだったら払える? それ級の金額で。
- れお: あー…なんだろ。ブックオフで中古本やCDを3万円くらい買うとか?
- なっち: あっはっは 笑。それはさ、たぶん3万円ブックオフにつぎ込んだら、それ相応に感じられるだけの量のモノが買えるからだよ。
- れお: だよね。アクセサリーひとつに3万と、古本300冊に3万じゃ、質と量の落差が激しすぎる。
- なっち: 反対に言えば、ジャスティン・デイヴィスのアクセサリーは古本が何百冊ぶんの質があるのかな。
- れお: まぁひとそれぞれでしょ、それは。そのひとにとってそれだけ価値があればいいんじゃね?
- なっち: まぁそうね。満足いったモン勝ちみたいな側面あるよね、おっきい買いものって。
- れお: いやでも1966カルテット、はなし全然飛びまくったけど1966カルテットにもどすけどさ。
- なっち: あー。あー泳いだねー。はなしの流れ泳いだねー。
- れお: 高校時代の悪い癖だね。
- なっち: でもさ、ビートルズつながりでいくと、れおのバンドもビートルズのカバーしてなかった?
- れお: 「アイ・アム・ザ・ウォルラス」ね。してたよ。ライブでは一回もやったことなかったけど。
- なっち: そうだよね⁉︎ それで言えばさ、れおはビートルズのカバーのむずかしさを知ってるというか。
- れお: それね。それなー、俺たぶん何回も言ってるんだけど、ビートルズってL'Arc-en-Cielの洋楽版なんだよな。カバーとかコピーとかしてもサマにならないバンドって意味で。
- なっち: ラルクわかるぅ〜。ウチらの高校でもさ、ラルクの「虹」のコピーでまったく再現度のない文化祭バンド観たもん。
- れお: いやアレは俺も観たけどコピー云々よりもボーカルがhydeのカラオケに向いてない要因がおおきいと思う。「虹」はhydeにしか歌えない。
- なっち: あ、そうなんだ? でもラルクのコピーってむずかしいってよく言うよね〜。ビートルズもそうなんだ?
- れお: どうしても聴く回数のほうが多いじゃん? 必然的に耳が肥えてきて、自分で演奏しても「あれ? イエスタデイってこんなだっけ?」ってなっちゃう。
- なっち: あー、耳が肥えるかぁ。わかる気もするな、なんだか。
- れお: ラルクは演奏でハッタリかませばなんとかなるときがたまにあるんだけど、ビートルズは楽器の技術とか機材選びとか以前に、耳になじんでるぶん再現するほうも、それを聴くほうも、「コレちがくね?」って感じやすい。
- なっち: カラオケ番組とかでさ、バリクソ歌のうまいひとが名曲をうたっても、「うん?」って感じるのとおなじ?
- れお: 近いかも。名曲であるほどコピーもカバーもされてきて、バリエーションもそのぶんあるから発見も多いんだけど、それに伴うリスナーの目肥やし感が増してる。個性だのアレンジだのオリジナリティだの言う何歩もまえの段階で。
- なっち: でもれおのバンドで聴いたビートルズはけっこうよかったような…。わたしの耳が貧困なのかな(笑)。
- れお: せやね。
- なっち: あっさり肯定すんなや。
- れお: いやでもねー、ウチのバンドは“ポップなスマパン”をモットーに演奏してたから、シューゲイザーやオルタナ要素の強い「アイ・アム・ザ・ウォルラス」は比較的ハマりやすくて、ビートルズに似せれて、かつオリジナリティ盛りこめる選曲をしたと言えないこともないのよ。
- なっち: あ、そうなの? オルタナってニルヴァーナ的なやつ?
- れお: そう。陰鬱なロックだと思っといて。
- なっち: わたしオルタナティヴ・ロックってあんま知らないんだけどさー、有名なのほかにどんなバンドあんの?
- れお: まぁとりあえずグランジとオルタナをまたいで突出してるのはさっき出たニルヴァーナだよね。
- なっち: あ、やっぱそうなんだ。ニルヴァーナは妹が好きでわたしも聴いてるよ。
- れお: まぁニルヴァーナは「『ネヴァーマインド』いいよねぇ〜。ま、俺は『イン・ユーテロ』のほうが好きだけど」くらい表層的に聴いてればじゅうぶんだよ。
- なっち: あ、そうなの? 深く行くとどんなバンドがある? わたしが知ってるバンドある?
- れお: グランジとオルタナをどこにグラデーションかけるかにもよるんだけど、代表例はR.E.Mとかソニック・ユース、ダイナソーJr.、レモンヘッズとか。そのあとスマッシング・パンプキンズ、ナイン・インチ・ネイルズ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンらへん。もうちょっと踏みこむとリプレイスメンツとかスーパーチャンクとか。マリリン・マンソンとかも言いようによってはオルタナ要素つよい。
- なっち: 名前しか知らねぇ。マリリン・マンソンってSMの?
- れお: うん。まぁ知らなくてもいいジャンルやカテゴリではあるね。ネオアコには含まれないけどオルタナと似た畑というか。
- なっち: インディ・ロックとネオアコとはちがうの? わたしエリオットってバンドすごい好きなんだけど。知ってる?
- れお: あー、エリオットはインディ・ポップだと思うけど、インディ・ロックもインディ・ポップも似たようなもんで、よくオルタナにふくまれるよ。あとギター・ポップとかね。「ネオアコ」は日本人しか言わなくて、英語で「インディ・ポップ / ギター・ポップ」って通俗的に言われてる感じ。
- なっち: ほぇー。好きなジャンルだとくわしいねぇ。
- れお: まぁこの話題で言うのもなんだけど、ビートルズやホリーズ、アニマルズ、ジェスロ・タルみたいなブリティッシュ・ロックや、90年代のブリット・ポップ(オアシスやブラーね)よりも、俺がイッチバン好きなのが90年代のオルタナティヴ・ロックで、スマッシング・パンプキンズはビートルズ以上に影響されたバンドだからな。
- なっち: よく言ってたもんねーソレ。それ話すときのれおの顔、キラッキラしてたもん。
- れお: それ以上にスマッシング・パンプキンズはビートルズに影響を受けて育ってるだろうけどね。
- なっち: まぁビートルズって、わたしが言うのもアレだけど、だいたいどのアーティストにも莫大な影響及ぼしてるもんね。レディオヘッドとかもそうだもん。
- れお: あ、そうなんだ? レディオヘッドって、俺の知りあいのひとが言ってたんだけど、「オアシスがビートルマニアを公言するなら、レディオヘッドはちょっとひねくれて認めようとしないビートルズ好き」らしいね。
- なっち: あー、そうかも。ちょっとU2にも似てるとわたしは思ってるよ。ライブのショー演出とか。
- れお: ピーッ! ハプニング発生です。
- なっち: ははは。
- れお: チャットアプリから「もうすぐ文字数制限を超えるから保存できない」と警告がありました。
- なっち: これどうすんの? そのままコピペする?
- れお: しかないじゃん。
- なっち: うわー、さえねー。じゃまぁこの話の続きは…。
- れお: 後編へ続きます!
- なっち: あははー。やったー。
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