バンドやってたときはずっとベースだった、ってか最初に中学の友達にバンドのギター誘われたときに当時はぜんぜん上達しなかったのでベースしか弾いてこなかった。だから弾いてるのはおもにベース。ギターは最近こそ弾けるけどむかしは弾けなくてコンプレックスのかたまりだった。
だからいいベースは部屋にあるけど、いいギターは所有してない。そんなギターのはなしをしようと思う。
バンドやってたときは歌をかくのは僕の役割だった。作詞とか作曲とかいうやつですね。カッコよくいえばソングライターみたいな言いかたもできる。歌はうたわないけど。
その当時から編曲はメンバーに頼んでいた。楽曲の抽象的なイメージは「ほら、あの歌のイントロのギターの感じ!」とか「こう、ドドンズンチャチャチャ、みたいな?」とか、作曲時点でだいたいもってたけど、それを具現化するのはメンバーにまかせていた。だって、ギターもピアノも弾けないし。僕がひとりでベースラインと簡単なドラムループと鼻歌を吹きこんだダサいデモがウチのバンドにはお決まりだった。
まぁそんなバンドも空中分解の果てに去り、時は僕が中学時代にギターに挫折した10年後にあたる2015年の正月だった。
せっかくだし、弾いてみるか。10年ぶりのリベンジだ。
そんなわけでいま僕の部屋にはボロボロになったアコギが鎮座している。それがYAMAHAのFG-152。75年から80年ごろにかけて生産されたオレンジラベルのエントリーモデルだ。当時の価格で15000円。安いギターなことはまちがいない。FGってのはFolk Guitarの頭文字ね。
でも当時は木材がまだ豊富にあり、初心者モデルでもいい木材が使われていた(らしい)。かつ、長年の放置によりいい感じに乾燥しており鳴りが心地いい。
もちろん損傷は尋常じゃない。40年間も弾かれないまま放置なのだから、傷、打痕、状態はけっしていいとはいえない。弦高もものすごく高くて、最初は弾けなかった。大須のGraciasに持ってってナットとブリッジサドルの調整をしてもらったけど、リペアショップの親父さんをして「これじゃ弾けないよねぇ〜(苦笑)」と言わしめた弦高の高さだった。
でもリペアしてもらったおかげでずいぶんと弾きやすくなった。グッジョブ、Graciasの親父さん!
40年の時を経て、じゅうぶん元はとったくらい弾いたつもりだ。母が弾けないまま40年も放置した曰くつきのギターだけど、いまの僕にこれ以上のヴィンテージギターはないと思ってる。
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